アジア歴史資料センターとは

センター公開資料の概要

提供する資料

アジア歴史資料センターは、国の機関が所蔵公開している歴史資料のうち日本とアジア近隣諸国等の歴史に関する資料について、これらの所蔵機関において電子化した上で提供を受け、これらをデータベース(デジタルアーカイブ)化してインターネット上で公開する役割を担っています。現在は、国立公文書館、外務省外交史料館、防衛省防衛研究所戦史研究センター所蔵の資料を対象としてデジタル化が行われたものから順次提供しています。

国立公文書館/外交史料館/防衛省防衛研究所戦史研究センター

国立公文書館

国の機関から移管を受けた歴史資料として重要な公文書等の中から、戦前期の政策決定及び遂行過程・状況に関する資料を中心に公開します。現在、戦前期を中心に日本政府中枢の記録である太政官/内閣で作成された主要4シリーズ(太政類典、公文録、公文類聚、公文雑纂)の関連部分を件名レベルで抜粋したもの及び「御署名原本」「返還文書」等を提供しています。

<現在公開しているシリーズの一例>
公文類聚 従来、太政類典として編集していたが、明治15年から名称を改め、分類項目を変更した。明治19年から昭和20年までは主として、法律・勅令・閣令・閣議決定の原義を収録したもの。
公文雑纂 公文類聚に収録した以外の内閣の内部部局の文書および内閣で授受した文書を各省庁別・年度別に編集したもの。
御署名原本 憲法、詔書、法律、条約、勅令などの、御名(天皇の署名)・御璽(天皇の印)のある公布原本。
返還文書 明治元年~昭和20年に作成された旧陸海軍・内務省などの公文書で、第二次世界大戦後に連合国側によって接収され、アメリカの議会図書館に保管された後、昭和48年に日本に返還されたもの。

外務省外交史料館

外交史料館所蔵資料には1.外務省創設以来第2次大戦終結までの外交活動にともなう史料「外務省記録」 、2.「通信全覧」と「続通信全覧」、3.幕末から終戦までに締結された条約書約600件、4.幕末・明治初年から終戦までの国書・親書約1,100通等があります。現在、センターでは「外務省記録」明治大正期の1門、昭和戦前期のA門及び「外交調書」等を公開しています。

「外務省記録」は外交史料館所蔵史料の中核的な部分を占めています。明治大正期、昭和戦前期の日本外交を考えるために、「外務省記録」は重要な情報を提供してくれる史料です。外務省創設以来第2次大戦終結までの約80年について、在外公館との往復電報・公信類をはじめとする外交活動にともなう史料が、「外務省記録」として約4万8千冊のファイルに整理・編さんされています。「外務省記録」は下記の2つのシリーズに分かれています。

シリーズ 冊数
明治・大正期 1門(政治)、2門(条約)、3門(通商)等の8門 約2万2千冊
昭和戦前期 A門(政治・外交)、B門(条約)、C門(軍事)等 16門 約2万6千冊

なお、火災、太平洋戦争期の空襲、終戦時の焼却処置によって、一部の史料は失われてしまいました。「外務省記録」に、部分的な欠落があるのはそのためです。

防衛省防衛研究所戦史研究センター

防衛省防衛研究所戦史研究センターは陸軍関係約57,000冊(約150シリーズ)、海軍関係約36,000冊(約90シリーズ)の史料を所蔵しています。これらの史料は、

  1. 米国返還史料(主として大東亜戦争(太平洋戦争)終戦後に米軍が接収した史料)
  2. 厚生省復員局等が整理保管していたもの
  3. 大東亜戦争公刊戦史編纂と戦史の調査研究のため、防衛研究所が収集し又は寄贈を受けたもの

の3種類から構成されています。センターでは、防衛研究所の史料のうち電子化されたものを逐次入手し電子情報として発信していきます。現在、センターでは、「陸軍省大日記類」(明治元年から昭和20年)及び「海軍公文備考類」(明治元年から昭和12年)などを公開しています。

陸軍関係史料 陸軍省保存の陸軍省大日記類(明治元年~昭和20年)、西南戦争・日清戦争・日露戦争・満州事変・支那事変・大東亜戦争等明治以来日本が関係した主要な事変・戦争の作戦記録および陸軍の法令・部隊・学校・人事等の軍事行政等関連史料
海軍関係史料 海軍省保存の公文書類(明治元年~昭和12年)、支那・上海・満州事変関係史料、日清戦争・日露戦争・大東亜戦争等の作戦記録、海軍部隊・艦船・技術・学校等に関する史料および軍備軍縮・法令・人事等の軍事行政関連史料