公文書に見る 日米交渉 〜開戦への経緯〜
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 ●外務省部局
 外務省とは、外国との交渉を担当する官庁のことです。その最高責任者を、外務大臣といいます。場合によっては、内閣総理大臣が、外務大臣の職務を担当することがあります。日米交渉の当時、アメリカとの交渉に関する事務処理を管轄したのは、外務省のアメリカ局(亜米利加局)という機関でした。外務省の職員の中には、外国との交渉のために国外に派遣される人々(大使・公使・領事など)がいます。昭和16年(1941年)2月にアメリカに着任した日本の代表は、「特命全権大使」の肩書きを持った、野村吉三郎という人物でした。
 当時の外務省のしくみに関連して、以下のような資料があります。

資料1:A03020000600 御署名原本・明治十九年・勅令第二号・各省官制(21〜25画像)
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資料2:A03034216900 参考資料 儀礼軌範 一冊
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資料3:A03023521400 任特命全権大使 海軍大将 野村吉三郎
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 資料1は、明治19年(1886年)に明治天皇が公布した、内閣の各省のしくみを規定した勅令の抜粋です。この中で、「外務大臣は外国に対する政略の施行及外国に於ける我国貿易の保護に関する事務を管理し交際官及領事を監督す」(原文カナ)と記されています。この文中の「交際官」とは、外交官のことです。
 資料2は、昭和11年(1936年)に外務省官房の人事課が編纂した『儀礼軌範』という本です。この本では、国内外における要人の接待や外交辞令の慣例などが細かく記されています。
 資料3は、昭和15年(1940年)11月に、野村吉三郎が駐アメリカ特命全権大使として任命された際の文書です。文書中に、野村大使の任命について、松岡外務大臣が近衛内閣総理大臣に宛てて送った書簡があります。
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