日本

東京

外務省弁事局は、1873年1月の外務省事務章程により設置された。この事務章程により弁事局は「本省一般ノ事務ニ通知シ諸条約記録類ヲ綜管シ卿輔及丞一般ニ宛テタル書柬ヲ収受シ之ヲ適当ニ配達シ卿輔ノ命ヲ受ケテ官記委着任令状等ノ議案ヲ製シ各局ヨリ出ツル諸案類ヲ受収シ之ヲ卿輔ニ進呈シ卿輔検了ノ書類ヲ浄書配達シ其ノ各目ヲ登記シ其本案ヲ所出ノ局ニ回シ局長検シ了レハ本局ニ綴集メ散逸ナカラシムル」ことを管掌した。弁事局の下には編輯課、往復課（免状課を兼務）、電信課の4課が置かれたが、1873年11月7日の事務章程改正により4課はいずれも廃止となり、新たに官記課、受付課、記録編輯課の3課が置かれた。1874年6月24日の外務省達により弁事局は廃止され、その業務は庶務局及び新設の記録局に引き継がれた。

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外務省百年史編纂委員会編『外務省の百年』原書房、1969年、95-135頁。