台湾

台湾総督府陸軍部は、台湾総督の管轄内における陸軍一般に関することを所掌した。1908年1月25日、「台湾総督府陸軍部条例」に基づき設置。参謀部、副官部（参謀部及び副官部を合して幕僚と称す）、法官部、経理部、軍医部、獣医部から構成された。参謀長は台湾総督を補佐し、陸軍の機務に参画し、命令の普及ならびに実施を監督し、台湾総督府陸軍部内一般の事務整理を担った。幕僚の各将校及び同相当官は、参謀長の指揮を承け、各分担の事務を掌った。下士、判任文官は上官の命を承け、事務に服した。1919年8月20日、天皇に直隷する台湾軍司令部の設置に伴い廃止され、陸軍部は台湾軍に改編された。

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「台湾総督府陸軍部条例」令陸第4号、1908年1月25日、（『官報』第7375、1908年1月29日）、「台湾軍司令部条例」軍令陸第21号、1919年8月19日（『官報』第213号、1919年8月20日）。