台湾

海軍部は台湾総督府軍務局内に置かれ、海軍軍政及び軍令に関することを掌った。1896（明治29）年4月の台湾総督府軍務局官制（勅令第116号）により、海軍部には第一課と第二課が置かれた。第一課は出師・作戦・沿岸防御及び諜報に関する事項や軍港・要港の調査、艦船軍隊の訓練・演習及び検閲に関する事項、水路・地理・政誌及び編纂に関する事項を所掌した。第二課は軍紀・風紀・戒厳・徴発・儀式及び礼式に関する事項、刑罰及び監獄に関する事項、人事及び部内一般の庶務に関する事項、艦船、兵器及び機関に関する事項、会計及び給与に関する事項、医務及び衛生に関する事項、海軍用地及び諸建築に関する事項を所掌した。1897（明治30）年11月に台湾総督府官制改正で台湾総督府軍務局が廃止されると、台湾総督府海軍幕僚に改められた。（勅令第362号）

明治・大正・昭和（植民地・占領地） ＞ 台湾 ＞ 台湾総督府 ＞ 台湾総督 ＞ 軍務局 ＞ 海軍部

軍務局官制については、Ref：A03020235600を参照。軍務局官制の廃止と海軍幕僚の設置については、Ref：A03020310400。

角田秀松（1896年11月1日現在）