アジ歴ニューズレター
アジ歴ニューズレター 第49号
2026年3月31日
お知らせ
国立公文書館アジア歴史資料センター データベース更新のお知らせ
このたび、当センターではアジ歴データベースを更新し、令和8年3月23日より新しいシステムへ移行しました。
アジ歴では、国立公文書館、外務省外交史料館、防衛省防衛研究所戦史研究センターが所蔵する資料のうち、各所蔵機関で電子化が行われたものを順次公開しています。なお、国立公文書館所蔵分の資料は、国立公文書館デジタルアーカイブ(DA)と連携しています。
アジ歴では、一定の周期でシステムの見直しを行いながら、安定したサービス提供と利便性の向上に取り組んできました。前回の更新では、運用基盤の見直し(クラウド環境への移行等)を行い、安定性の向上を図っています。
今回の更新では、配色などの基本的な印象は現行を維持しつつ、画面や機能を整理し、国立公文書館DAとの共通化も図ることで、より分かりやすく使いやすいデータベースを目指しました。主な改善点として、検索画面の整理、表記揺れ(数字、旧字、全角半角等)への対応、ビューアの画像表示領域の拡張などがあります。
あわせて、新システムではサイトマップを定期的に更新し、グーグル検索等の一般的な検索エンジンに加え、近年利用が広がっている生成AIからも参照されやすくなるよう、データベース全体の仕組みを整えました。これにより、アジ歴を初めて利用される方にも、必要な資料へたどり着きやすい環境に改善されています。
さらに今後の検討課題として、AIを活用した検索機能の高度化(以下「AI検索」)、自動翻訳による目録情報・検索画面の多言語対応の拡充、ならびにAI-OCR(人工知能を活用した光学的文字認識)技術の活用による史資料のテキスト化の可能性について、検討を段階的に進めてまいります。特に、くずし字を含む史資料の活用は重要な課題であり、画像情報から文字情報を抽出し、検索や利活用に結び付ける技術の進展を踏まえつつ、前向きに検討してまいります。
このような最新技術の導入は、データベースの効率的整備だけでなく、内外の利用者の利便性の向上により、内外広くアジ歴の活用の促進に資するものと思っております。これらの機能強化に当たっては、技術的・運用的課題を整理するとともに、利用者の皆様のご意見を踏まえながら前向きに検討を進めてまいります。今回の更新は小幅な改善にとどまりますが、予算的制約はあるものの、今後も社会的要請や技術動向を踏まえ、定期的なシステムの見直しを行っていく予定です。
アジア歴史資料センターは、これからも資料の公開を着実に進めるとともに、皆様の調査・研究・学習に役立つサービスの充実を図ってまいります。今後ともアジア歴史資料センターをどうぞよろしくお願いいたします。
事業第二係 渡部、秋元

