昭和18(1943)年9月8日、イタリアが連合国に無条件で降伏しました。昭和18(1943)年7月、ムッソリーニが失脚し、バドリオを首班として新たに組織された政府は連合国軍のイタリア上陸作戦をうけて、連合国軍に降伏することを決定しました。昭和12(1937)年、日独防共協定にイタリアが加わり、昭和15(1940)年に日独伊三国同盟が結ばれてから、三国間の関係は深まりましたが、イタリアは降伏直後すぐにドイツに宣戦布告し、枢軸国からの離脱をはかりました。
資料1は昭和18(1943)年9月22日付の『写真週報』の記事です。最初のページには「イタリアは降伏した 米英の悪辣な謀略に屈して バドリオ政権は歴史に比なき 売国と裏切りの行為を敢へてしたのである その怯懦その迂愚を今更いふ必要はない」というイタリアに対する非難の言葉を載せています。
資料1:A06031088500
写真週報290号