昭和18(1943)年8月1日、日本占領下のビルマで、バー=モーを首班とする政府が独立を宣言しました。バー=モーはインドからのビルマ分離後の昭和12(1937)年に初代首相に任命されましたが、昭和13(1938)年に起こった反インド人暴動と油田労働者デモ、昭和14(1939)年に起こった警官隊の学生・僧侶デモへの発砲事件といった一連の事件により下野し、昭和15(1940)年にはイギリスのビルマ政策に抗議し、逮捕・投獄されていました。第二次世界大戦の勃発にともない、ビルマのなかで戦争協力をめぐって意見が対立するなかで、日本軍の協力で救出されたバー=モーが首班となり中央行政府を設立し、独立を宣言しました。

  • 資料1は昭和18(1943)年8月11日付の『写真週報』284号です。ここでは、「日本国『ビルマ』国間同盟条約」が掲載され、大日本国政府がビルマ国を独立国家として承認することと、「大東亜戦争完遂ノ為軍事上、政治上及経済上有ラユル協力」をすることが定められています。また、バー=モー政権の閣僚の写真が掲載されています。





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