日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)11月30日
東郷外務大臣、野村・来栖両大使に対し、「ハル・ノート」に関し米国の反省を求めるよう訓令
資料1:B02030739200 14 外交資料 日米交渉記録ノ部 日米交渉資料(五) 東條内閣時代(下) 2(5画像)
「七九、十一月三十日東郷大臣発野村大使宛電報第八五七号(交渉振指示ノ件)」
画像資料
 昭和16年(1941年)11月30日、東郷外務大臣は、野村・来栖両大使に対して、「ハル・ノート」に関して、日本政府はアメリカ政府に対して反省を求める旨を申し入れるよう訓令しました。
 資料1は、その訓令電報です。このなかで東郷は、「ハル・ノート」のような東アジアの現実を無視し、日本の権威を脅かすような提案をアメリカ側が行ったことは、理解に苦しむ、としています。さらに、中国問題に対する態度を豹変させるとは、この7ヶ月にわたる交渉においてアメリカ政府が企図した根本的目的はどこにあったのかすら、疑わざるを得ず、アメリカ側に反省を求める、と述べています。
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