日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)11月25日
野村・来栖両大使、本国に対し、「乙案」に対するアメリカ側回答の遅延について報告
資料1:B02030739100 13 外交資料 日米交渉記録ノ部 日米交渉資料(五) 東條内閣時代(下) 1 (12画像〜13画像)
「六二、十一月二十五日野村大使発東郷大臣宛電報第一一七八号」
画像資料
 昭和16年(1941年)11月25日、野村・来栖両大使は、東郷外務大臣にたいして、「乙案」に対するアメリカ側回答の遅延について報告しました。
 資料1は、この報告の電報です。この中で野村駐アメリカ大使は、この日の午前、午後とアメリカ側の都合を問い合わせたところ、ハル国務長官もこの問題について協議しているものの未だ「乙案」に対するアメリカ側回答の成案を得るに至っておらず、明日には出来上がる見込みであるので明日打ち合わせたいという旨の回答があった、と報告しています。また野村大使は、この回答に関連して、昨日から本日にわたり終日国務省で会議が行なわれていることや、一時間にわたってイギリス大使とハル国務長官の会見がおこなわれていることに照らせばアメリカ側も交渉促進に努めているようなので、やむをえず本日の会談を見合わせ明日打ち合わせることとした、と報告しています。
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