昭和16年(1941年)11月21日
来栖大使、ハル米国務長官と会談(22日会談の打ち合わせ) |
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資料1:B20020307229 17 昭和16年11月21日(12画像〜14画像)
「昭和16年11月23日野村大使発東郷外務大臣宛公電第一一六〇号(極祕、館長符号)」 |
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昭和16年(1941年)11月21日、来栖大使は、ハル国務長官と私的に会談、22日の野村・来栖両大使とハルとの会談打合せを行いました。
資料1は、その会談内容の報告電報です。この会談においてハルは、日米両国が太平洋の平和維持に貢献することは心から念願するところである、と表明しています。そして、日本が東アジアにおいて指導的地位にあることも当然であると考えており、表現や細かな点はともかくとして、大東亜共栄圏の理念についても理解するにやぶさかではなく、日本がこれらを実現するに際して武力を用いない限り、アメリカはなんら妨害しない、と述べました。さらに、日露戦争直後のように、日本が東アジア、アメリカが西半球において指導的地位にありながら、親善関係にあった時代を再現するという心構えを両国ともに持ち、太平洋における平和を協定し、それと同時に、日独伊三国同盟がその協定を妨害するものではないことを表明することも1つの方策ではないかと考える、とも述べました。
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