昭和16年(1941年)11月21日
大本営、連合艦隊に対し、作戦待機海域への移動を発令 |
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資料1:B02032960000 重要国策決定の経緯概説(第二次近衛内閣ヨリ開戦迄) 2(15画像〜16画像)
「昭和16年11月20日内山公使発東郷外務大臣宛公電第一六号(極秘、館長符号扱)
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昭和16年(1941年)11月21日、大本営海軍部は12月初旬が目安とされていた開戦に向け、連合艦隊に対して作戦待機海域への移動を発令しました。
資料1は、この命令を伝達する文書の写しで、後になって外務省により作成された外務資料で参考として挙げられたものです。1つ目は、軍令部総長より山本五十六連合艦隊司令長官に伝えられた「大海令第五号」(11月21日付)で、作戦に必要な部隊を待機海面(海域)に移動すること、作戦準備行動中にアメリカ・イギリス・オランダから攻撃を受けた時には応戦することを指示しています。2つ目は、同様に軍令部総長より山本長官に対して発された「大海指第五号」(11月21日付)で、ここでは、日米交渉が成立した場合には部隊をすぐに帰還させることが指示されています。以上の2つの命令・指令は、12月2日に軍令部総長が口頭で山本長官に対して伝えましたが、3つ目の文書を見ると、この時に、開戦前にアメリカとの交渉が妥結するような場合には部隊を集めて帰還すべきことが強調されていたのがわかります。
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