日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)11月16日
東郷外務大臣、野村・来栖両大使に対し、交渉の急速妥結を訓令
資料1:B02030722200 10 昭和16年11月13日から昭和16年11月15日(29〜30画像)
「昭和16年11月16日東郷大臣発野村大使宛公電第七八一号(乙) 日米交渉(館長符号)(原議)」
画像資料
 昭和16年(1941年)11月16日、東郷外務大臣は野村・来栖両大使に対し、交渉を急速に妥結するように訓令しました。
 資料1は豊田の両大使に対する訓令電報です。豊田はこのなかで、野村の意見にしたがって世界戦争の全局をみて「隠忍自制」することは、諸般の事情によって不可能であると述べ、11月5日の訓令で出したように(11月5日の資料解説文をご参照ください)、11月25日頃までに交渉を「急速妥結」することは絶対に変更を許さないので、その旨承知してほしいとしています。また、日程が差し迫っているので、交渉は多岐にわたらせないようにし、日本側の提案を基礎として、アメリカ側に迫り妥結するように訓令しています。
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