日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)10月4日
野村大使、本国に対し、和戦の見極めについて意見具申
資料1: B02030720200 5 昭和16年10月4日から昭和16年10月6日(3画像左〜5画像)
「昭和16年10月4日野村大使発豊田外務大臣宛公電第九〇一号(極秘、館長符号)」
画像資料
 昭和16年(1941年)10月4日、野村駐アメリカ大使は本国に対し、和戦の結論を急がないように意見を具申しました。
 資料1は野村による意見具申の電報です。野村は前日の意見具申の電報(10月3日の資料解説文をご参照ください)について、「国家ノ非常ノ際憂国ノ一念ヨリ出デタル」ものであるとし、中国における戦線拡大のなか、太平洋で英米と戦うことになれば、戦いが「相当長期ト覚悟」しなければならない、と述べています。そして、日米の国交調整や国運打開の問題については、和戦の結論を急がず、利害得失を考えて決断するように意見を具申しています。
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