日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)8月21日
野村大使、本国に大使、日米首脳会談に関する日本側回答の修正について意見具申
資料1:B02030716900 10 昭和16年8月21日(1画像左〜4画像右)
「昭和16年8月21日野村大使発豊田貞次郎外務大臣宛公電第七二三号(極秘、館長符号)」
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資料2:B02030716900 10 昭和16年8月21日(4画像左〜10画像)
「昭和16年8月21日野村大使発豊田貞次郎外務大臣宛公電第七二四号(極秘、館長符号、外機密)
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資料3:B02030716900 10 昭和16年8月21日(11画像〜15画像) 「米側回答ニ対スル我方回答案(仮邦訳)(八月二十一日在米大使来電写)(外機密)」
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資料4:B02030716900 10 昭和16年8月21日(16画像〜17画像右)
「昭和16年8月21日野村大使発豊田貞次郎外務大臣宛公電第七二五号(至急、極秘、館長符号)」
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 昭和16年(1941年)8月21日、野村駐アメリカ大使は、日米首脳会談に関する日本側の回答について、本国に回答案を提出しました。
 資料1は、野村が回答案を本国に提出する旨が述べられています。それによれば、ルーズヴェルト大統領が近衛総理大臣と「会見シテ宜シト考ヘオル模様」であるので、これに対し日本側もアメリカ側の方針と矛盾しないような日本政府の立場を明らかにし、中断している非公式会談を再開する必要があるとして、野村自身が作成した案を提出し、豊田外務大臣に審議するよう求めています。
 資料2は野村による英文の日本政府の方針案で、「ステートメント」の形で米側に提出することを提案しています。
 資料3は、その日本語訳です。この方針案のなかで、野村はルーズヴェルトとハル米国務長官による「友好的且洞察力アル提案」に対して、日米両国政府の非公式の商議は終わろうとしており、「了解案」の「速ヤカナル妥結」によって「誠意ヲ以テ応ヘンコト」を希望する、と述べています。
 資料4は、回答案をさらに修正した案です。修正案は若干の修辞上の変更が加えられました。
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