日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)7月23日
野村大使、本国に対し、仏領インドシナ進駐に対するアメリカ首脳の反響について報告
資料1:B02030715700 15 昭和16年7月15日から昭和16年7月26日(8画像左〜9画像)
「昭和16年7月23日野村大使発豊田外務大臣宛公電五五〇号(至急、極秘、館長符号)」
画像資料
 昭和16年(1941年)7月23日、野村駐アメリカ大使は、豊田外務大臣に対し、日本の南部仏領インドシナ進駐に対するアメリカの反応について報告しました。
 資料1は、その報告の電報です。野村大使は日本の南進により、「国交断絶一歩手前迄進ムノ惧レ」があると報告し、ハル米国務長官は保養中で会うことができず、ウェルズ米国務次官が「困却」している様子も伝えています。また、野村は本国政府に対し、南進を契機として第三国の離間中傷や日米双方の反対運動の中で日米交渉は「今ヤ真ニ六ケ敷形勢」にあるので、駐日アメリカ大使に日本の日米関係調整の誠意と南進の真意を説明するように意見を具申するとともに、7月18日に成立した第三次近衛内閣の対アメリカの方針について指示を求めています。
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