日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)7月1日
第37回大本営政府連絡懇談会(議題:対独通告文決定、御前会議における外務大臣説明案)
資料1:七月一日第三十七回連絡懇談会 対独通告文及外相御説明案等ニ関スル件(『大本営政府連絡会議議事録 其の一』(杉山メモ)152画像〜154画像右)
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資料2:昭和16年7月1日(『機密戦争日誌 其三』75画像)
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資料3:在京独逸大使ニ対スル外務大臣通告覚 昭和一六、七、一 連絡会議決定(『重要国策決定綴 巻一』22画像〜23画像右)
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 昭和16年(1941年)7月1日、午後2時より、前日に続くかたちで第37回大本営政府連絡懇談会が開催されました。
 資料1の会議録を見ると、前回の会議で審議しきれなかった「対独通告文」と「御前会議ニ於ケル外相御説明案」(御前会議において外務大臣が天皇に対し諸事項の説明を行なうための原稿)について、それぞれ松岡外務大臣による案が決定されたとあります。しかし、この審議の際、塚田攻参謀次長と松岡外務大臣の間で統帥権をめぐって論議が起こったことも述べられています。
 資料2の『機密戦争日誌』を見ると、この日の午前中に臨時閣議が開かれ、国策要綱が可決されたとあります。また、連絡懇談会については、「本日ハ大ナル波瀾ナク…」とあり、審議・可決が順調に行なわれたことが述べられています。
 資料3は、この連絡懇談会で決定された「在京独逸大使ニ対スル外務大臣通告覚」(上記「対独通告文」のこと)です。
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