日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)4月19日
第5師団、浙江省の東シナ海沿岸地域に上陸開始(浙東作戦(F一号作戦))
資料1:C04122930200 兵団秘匿名変更に関する件(1画像〜2画像)
「兵団秘匿名変更に関する件報告(通牒)」
画像資料
 昭和16年(1941年)4月19日、支那派遣軍に所属する第5師団は、中国浙江省の鎮海、石浦、海門鎮、瑞安付近に上陸しました。この作戦は、「浙東作戦」または「甲号(F一)作戦」と呼ばれるもので、重慶国民政府に対する支援物資の流入を阻止することを目的として、支那派遣軍に所属する第13軍や第5師団によって昭和16年(1941年)4月から5月にかけて行われた、浙江省の重慶国民政府の軍隊を攻撃し、浙江省の東シナ海沿岸地域を占領した作戦の一環として行われたものです。
 資料1は、これらの地域を占領した第5師団に属する各部隊の秘匿名を旧名称から新名称に変更したことについての、第5師団参謀長からの昭和16年5月7日付の報告です。資料中の「秘匿名」とは、敵に対して自軍の兵力を秘密にする目的で、日本軍が各部隊に対してつけた別名のことです。
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