日米交渉 資料解説
昭和15年(1940年12月28日)
(海外での動き)(米時間)ルーズヴェルト米大統領、「民主主義の兵器廠」談話
資料1:B02030751600 8 対米外交関係主要資料集 第二巻(附録一巻補遺) 3(2画像〜12画像)
「(24)昭和十五年十二月二十九日 日独伊三国ノ新秩序建設ニ言及セル「ルーズヴェルト」ノ炉辺談話」
画像資料
 昭和15年(1940年)12月29日、アメリカのルーズヴェルト大統領は、毎週一回の国民向けラジオ演説である“fireside chat”(「炉辺談話」と訳されます)を行ないました。
 資料1は、この12月29日の炉辺談話の全文です。この談話の中でルーズヴェルト大統領は、同年9月27日の三国条約の成立によって、アメリカが新たな危機に直面していることを強調し、“Our national policy is not directed toward war. Its sole purpose is to keep war away from our country and our people”(8画像目左下〜右上。訳:わが国の国策は、戦争を志向しているのではない。唯一の目的は、わが国と国民を戦争から遠ざけることである)として、戦争に直接乗り出すことは否定しつつも、“We must be the great arsenal of democracy”(11画像目左。訳:われわれは、民主主義の大兵器廠とならなければならない)として、ドイツ、イタリア、日本などへの対抗の姿勢をいっそう明らかにしました。
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