日米交渉 資料解説
昭和15年(1940年)11月13日
第4回御前会議(議題:支那事変処理、日満華共同宣言、日華基本条約)
資料1:B02030519800 2.支那事変処理ニ関スル重要決定/17 三ノ(ロ)支那事変処理要綱
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資料2:B02030532200 4 御前会議説明資料 1
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 昭和15年(1940年)11月13日、第4回の御前会議が開かれ、支那事変処理要綱の決定と、日満華共同宣言、日華基本条約締結についての最終的な意思確認が行なわれました。
 資料1は、この会議で決定された「支那事変処理要綱」の全文です。この中では、「新中央政府」(汪兆銘政権)との条約締結の目標を昭和15年(1940年)11月末に設定した上で、この11月末までに「重慶政権」(重慶国民政府)との間に和平が成立しない場合、「長期戦方略ヘノ転移ヲ敢行シ飽ク迄モ重慶政権屈服ヲ期ス」としています。その一方で、「新中央政府ニ対シテハ一意帝国綜合戦力ノ強化ニ必要ナル諸施策ニ協力セシムルコトヲ主眼」としています。
 資料2は、この御前会議の2日前にあたる11月11日付で興亜院が作成した御前会議用説明資料です。この中では「新中央政府承認ニ関連シ今回ノ支那事変処理要綱ヲ定ムル理由如何」、「従来ノ支那事変処理方針ト今回ノ支那事変処理要綱トノ差異如何」などといった問いが設定され、これに対する説明が用意されています。
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