日本

秋田

小坂鉱山分局は、秋田県の小坂鉱山および十和田鉱山の採鉱を行った工部省鉱山局の分局である。1869年に小坂鉱山が官収され、民部省鉱山司の支庁が置かれた。1870年に工部省に属し、1871年には小坂支庁となる。1873年には十和田鉛山、1875年には十和田銀山の開削が始められた。1877年小坂鉱山分局と改称、同年南部利恭に貸与された。1880年にふたたび官収され、小坂分局が置かれた。1883年に阿仁鉱山局の支局とされたが、同年に分離して小坂鉱山局となる。1884年に久原庄三郎に払い下げられ、以降は藤田組により経営が続けられた。

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大蔵省『工部省沿革報告』1889、347頁～362頁 「小坂鉱山」（麓三郎）『国史大辞典』5 巻、吉川弘文館、1985、736-737頁 「工部省中ノ局課廃置改称」（アジ歴Ref：A15110385400） 「阿仁鉱山小阪支局ヲ廃シ更ニ小阪鉱山局ヲ設ク」（アジ歴Ref：A15110385600） 「各部合議　華族南部利恭小阪鉱山返納及岩手県士族大島高任外一名ヨリ十輪田銀山買上ノ稟議」（アジ歴Ref：A07060365300） 「工部省小阪中小阪両鉱山建物器械其他ヲ人民ヘ売与方稟定」（アジ歴Ref：A15110993700）

大島高致（小坂支庁主務） 丹羽維孝（分局主任） 大島高任（分局長）