北海道

札幌

1882年2月8日の開拓使廃止後、函館・札幌・根室の三県が置かれた。三県は他の府県同様、内務省の管轄下に属することとされた。開拓使が管掌していた事務に関しては、屯田兵に関するものは陸軍省、司法に関するものは司法省、鉄道・炭鉱・工業に関するものは工部省、物産・資金貸与・準備米・漁業に関するものは大蔵省、殖民・山林・農林・牧場・農業・陸運・農業教育に関するものは農商務省が管轄することとなり、三県はそれに含まれない地方行政事務を管掌した。札幌県の管轄範囲は、石狩国・日高国・十勝国・天鹽国・後志国のうち9郡（小樽郡・高島郡・余市郡・美国郡・積丹郡・古宇郡・忍路郡・岩内郡・古平郡）・膽振國のうち7郡（虻田郡・有珠郡・室蘭郡・幌別郡・勇拂郡・白老郡・千歳郡）・北見国のうち4郡（宗谷郡・枝幸郡・利尻郡・礼文郡）であった。札幌県を含む三県は1886年1月26日の北海道庁設置に伴い廃止となった。

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「開拓使ヲ廃シ函館札幌根室三県ヲ置ク」（アジ歴Ref：A15110012600）。「函館札幌根室三県管轄区画并県庁位置ヲ定ム」（アジ歴Ref：A15110012700）。今里準太郎『北海道会史』1918年、26-27頁。

札幌県令：調所廣丈