南洋群島

コロール島

農林課は、南洋群島において農業等に関する業務を行った南洋庁拓殖部の部署である。1936年12月16日勅令第142号により部制が復活し、拓殖課が廃止されて新たに拓殖部が設置された。翌17日には南洋庁訓令29号により南洋庁事務分掌規程が改正（さらに1937年第30号で改正）され、拓殖部に5課（農林課・商工課・水産課・交通課・逓信課）が置かれた。農林課では、主に①農業、林業、畜産業及び鉱業、②移植民、③植民地の選定、区域及び測量、④国有未開地、農林地の管理及び処分、⑤国有林野の産物処分、⑥コブラ及び植物検査、⑦熱帯産業研究所、⑧土地利用と地質調査、⑨拓殖部の庶務に関する業務が行われた。1943年11月4日勅令第860号により拓殖部は経済部に改められ、翌5日訓令第63号南洋庁事務分掌規程改正により農林課は経済部に置かれた。

明治・大正・昭和（植民地・占領地） ＞ 南洋群島 ＞ 南洋庁 ＞ 南洋庁長官 ＞ 拓殖部 ＞ 農林課

勅令第142号については、『官報』第2989号1936年12月17日南洋庁訓令29号については、『南洋庁公報』16巻、397-398頁。勅令第860号については、『官報』第5045号1943年11月5日訓令第63号については、、『南洋庁公報』25巻、512-514頁。

高坂喜一・交通課長兼務（1937年1月1日現在）／高坂喜一・水産課長兼務（1937年7月1日現在）／丸山佶（1938年1月1日現在）／杉浦庸一（1939年7月1日現在）／櫻井一雄（1941年8月15日現在）