関東州

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関東庁は、関東都督府から関東軍とともに分離し設置された、関東州の行政機関である。1919年4月勅令第94号「関東庁官制」により、関東都督府官制は廃止された。この際、関東庁とともに関東軍司令部が新設されたため、関東長官は軍隊統率権を持たず専ら諸般の政務にあたり、南満洲鉄道株式会社の業務を監督する権限などを有した。庁内には長官官房、民政部及び外事部が置かれ、関東局事務総長が民政部長に、奉天駐在の総領事が外事部長に充てられた。1921年6月には民政部が廃され、新たに内務局及び警務局が置かれ、民政部長は廃された。1924年12月には政府の行政整理の方針をふまえた改正があった。事務総長が廃され、関東長官に部局を直接統括させるとともに、外事部が廃されて長官官房に外事課が置かれ、外事部長も廃された。そして新たに財務部（1932年11月財務局に改称）が置かれた。1934年12月勅令348号「関東局官制」により、関東局に引き継がれた。

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