朝鮮

京城

朝鮮総督府地方交通局埠頭部は、1943（昭和18）年12月の行政機構整備による地方交通局設置に伴い新設された。戦時政務迅速化を目的とする当該行政機構整備では地方庁の充実が掲げられ、海事及び税関行政機構に関しても税関が廃止され、税関行政と逓信局海事課所管の海事行政の一部を地方交通局が管掌するよう改編された。中でも同局埠頭部は税関から継承した税関行政の主要業務等を所掌し、地方交通局事務分掌規程において、海上輸送、埠頭の管理運営、港湾運送業の監督、関税・噸税・出港税及び輸移出入貨物の内国税、保税倉庫等の保税地域、輸移出入貨物の取締（船舶・航空機取締及び貨物収容を含む）、交易統計、税関貨物取扱人、外国為替管理法の施行、交易統制、輸移出入植物の検査、海港検疫、開港取締規則及びその施行に係る行政警察、航路・船舶及び船員、船員保険・木船保険に関する事項の計15項目を所管すると定められた。

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「朝鮮総督府地方交通局事務分掌規程」（1943年12月1日朝鮮総督府訓令第92号）『朝鮮総督府官報』号外、1943年12月1日。