朝鮮

京城

土木試験所は鉱工局に設けられた土木工事に関わる試験所である。1943年12月、日本内地で軍需省と農商省が設置され、省庁の管掌業務が軍需産業とそれ以外の産業に分化したことにともない、朝鮮においても鉱工局と農商局が設置された。土木試験所はこのときの改組で設置されたものである。｢土木工事上必要ナル試験研究ニ関スル事務ヲ掌ル｣とされた。所長には技師が任じられ、鉄道局から鉱工局土木課長に移った山岡敬介が就いた。1944年5月には、内務局土木課や治水事務所につとめた経歴がある技師の内田襄が所長となった。

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｢朝鮮総督府事務分掌規程改正｣訓令第88号(『朝鮮総督府官報』号外、1943年12月1日)。｢叙任及辞令｣『朝鮮総督府官報』第5062号、1943年12月16日。｢叙任及辞令｣『朝鮮総督府官報』第5179号、1944年5月13日。国史編纂委員会韓国史データベースhttp://db.history.go.kr。

山岡敬介／内田襄