朝鮮

京城

朝鮮総督官房人事課の起源は、1910年10月に設置された総務部人事局に遡る。この人事局は「官吏嘱託員及び雇員の進退身分」をはじめとして、「李王職職員の進退身分、朝鮮貴族、褒賞、叙位叙勲、服制」に関することを掌った。1912年4月に総務部が官房総務局に改編されると、官房総務局の下に人事課が置かれたが、1919年8月の改組で総務局が庶務部に改められると、人事課の業務は官房秘書課に引き継がれた。1933（昭和8）年8月の朝鮮総督府事務分掌規程改正により秘書課が廃止されると、官房直属の人事課が新たに設置された。同規程により人事課は官吏嘱託員及び雇員の進退身分、叙位叙勲及び褒章、恩給、王公族朝鮮貴族及び李王職、典礼及び儀式に関する事項を所管した。1943（昭和18）年12月の事務分掌規程改正では、人事課は新たに御真影の奉護に関する事項を所管することになった。人事課は敗戦まで設置されていたが、敗戦により朝鮮総督府が廃止されるとともに廃止された。

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「朝鮮総督府事務分掌規程」（朝鮮総督府訓令第2号）『朝鮮総督府官報』第29号、1910年10月1日。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」（朝鮮総督府訓令第27号）『朝鮮総督府官報』第475号、1912年3月30日。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」（朝鮮総督府訓令第30号）『朝鮮総督府官報』号外、1919年8月20日。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」（朝鮮総督府訓令第34号）『朝鮮総督府官報』号外、1924年12月25日。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」（朝鮮総督府訓令第30号）『朝鮮総督府官報』号外、1933年8月4日。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」（朝鮮総督府訓令第54号）『朝鮮総督府官報』号外、1942年11月1日。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」（朝鮮総督府訓令第88号）『朝鮮総督府官報』号外、1943年12月1日。

桑原八司・秘書課長兼務（1912年5月1日現在）／久芳直介（1914年5月1日現在）／上瀧基（1934年1月1日現在）／新貝肇（1936年7月1日現在）／碓井忠平・会計課長兼務（1938年1月1日現在）／碓井忠平（1938年7月1日現在）／伊藤泰吉（1941年8月15日現在）／美根五郎（1942年7月1日現在）／筒井竹雄（1943年7月1日現在）