アジ歴ニューズレター

アジ歴ニューズレター 第47号

2025年5月27日

編集後記

編集後記

アジ歴ニューズレターをご愛読いただきありがとうございます。

1904年に勃発した日露戦争について、アジ歴では以前より「日露戦争特別展—公文書に見る日露戦争—」および「日露戦争特別展II 開戦から日本海海戦まで 激闘500日の記録」という2つのインターネット特別展でご紹介しています。その日露戦争の天王山ともいうべき日本海海戦は、本日(2025年5月27日)から数えてちょうど120年前、東郷平八郎率いる連合艦隊とロジェストヴェンスキー麾下のバルチック艦隊との間で戦われました。

今回のアジ歴ニューズレターは特別号として、この日本海海戦を少々違った角度から特集しました。最初の記事では、バルチック艦隊が日本海に姿を現すまでの動きを、外交官の情報収集に焦点を当てて追っています。2つめの記事では、司馬遼太郎の『坂の上の雲』にも登場する沖ノ島を主役に日本海海戦を取り上げました。そして最後の特集記事では、日露の戦いの裏面史として、ロシア兵捕虜たちに注目しています。なお、日本海海戦そのものについては、本号と同時公開の動画「【レミニス アジ歴】インターネット公開資料で見る「日本海海戦」」をぜひご覧ください。

本号発行に合わせてさらに、教育用コンテンツ「アジア歴史ラーニング—デジタル資料で学ぶ日本とアジア—」の日露戦争に関する項目に大幅な改修を加えました。詳細については本号掲載の「新しいコンテンツのご紹介」で解説しています。

 

*本号に掲載した3つの特集記事と「アジア歴史ラーニング」中の今回の改修部分の記述については、黒沢文貴氏(東京女子大学名誉教授/アジ歴諮問委員会委員)に監修いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ただし、署名記事の内容は、執筆者個人の見解に基づくものであり、当センターの公式見解ではありません。また、ニューズレターの英語版は、アジア歴史資料センターの責任において翻訳されたものです。