日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)8月1日
アメリカ、全侵略国への石油の輸出を全面禁止(発動燃料、航空機用潤滑油も含む)


「(7)七月二十五日日本資産凍結令」(1ページ)
(外務省外交史料館提供)
 昭和16年(1941年)8月1日(金)、アメリカは、日本を含む「侵略国」への石油の禁輸を発表します。これは、7月24日にウェルズ米国務長官代理が野村吉三郎駐アメリカ大使に警告した通りの動きでした。これによって日本は資源の確保に苦しんでいくことになります。
資料1:B02030753200 対米外交関係主要資料集第三巻―本年二月以降演説、声明等― 2(5画像〜9画像)
「(7)七月二十五日日本資産凍結令」
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資料2:C04123206200 石油消費節約に関する大臣訓示の件(1画像〜4画像)
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 昭和16年(1941年)7月28日の日本軍の南部仏領インドシナ進駐に対し、アメリカ政府は7月25日に在アメリカ日本資産の凍結を行ない、さらに8月1日には、石油の輸出を全面的に禁止しました。この後、日本軍部内でいわゆる「ジリ貧」論が勢いを得ていきます。
 資料1は、昭和16年(1941年)8月、外務省アメリカ局第1課が執務の参考用に作成した冊子の一部で資産凍結令の全文が掲載されています。
 資料2は、9月12日の陸軍大臣訓辞で、石油禁輸を受けて、備蓄も決して多くはないので節約するよう通達しています。
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