日米交渉 資料解説
昭和16年(1941年)10月2日
野村大使・ハル米国務長官会談、ハルは、4原則の確認と、仏領インドシナ及び中国からの撤兵を要求する覚書及び、日米首脳会談についての回答を手交
資料1: B02030719900 2 昭和16年10月1日から昭和16年10月2日 2(20画像)
「昭和16年10月2日野村大使発豊田外務大臣宛公電第八八九号(極秘、館長符号)」
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資料2: B02030719900 2 昭和16年10月1日から昭和16年10月2日 2(21画像〜25画像)
「昭和16年10月2日野村大使発豊田外務大臣宛公電第八九〇号(極秘、館長符号)」
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 昭和16年(1941年)10月2日、野村駐アメリカ大使とハル米国務長官のあいだで会談が行なわれました。
 資料1は、野村による会談の報告です。ハルはこの会談で、ハルの「四原則」((1)すべての国家の領土と主権を尊重すること、(2)他国の内政に干渉しない原則を守ること、(3)通商の平等を含めて平等の原則を守ること、(4)平和的手段によって変更される場合を除き太平洋の現状を維持すること)の確認と仏領インドシナおよび中国からの撤兵を要求する覚書を野村に手交しました。また、アメリカ政府としては、あらかじめ了解が成立していなければ、日米首脳会談を行なうことは危険であると考えており、太平洋の平和維持のためには、明確な合意が必要だ、と述べ、野村は本国政府に伝達することを伝えました。
 資料2はハルが野村に手交した覚書を野村が豊田に送った電報で、覚書の英文全文が含まれています。
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