モニターアンケート集計結果概要(平成16年度)

アジア歴史資料センター

 

  アジア歴史資料センターでは、平成16年10月から12月にかけて、モニターアンケート(平成16年度)調査を実施しました。アンケートはモニター登録者89名に依頼し、回答を頂いたのは78名でした。
  全50問を集計した結果の概要は以下のとおりです。

1.利用環境について
  使用端末は、Windows XPが半数を超え、使用プラウザもInternet Explorer Ver6. が大部分を占めました。通信手段ではADSLや光ケーブル等の高速通信手段が合わせてほぼ90%以上使われており、これにより画像の表示速度等は以前に比べて相当改善されたものと思われます。
  利用形態の項目では、月1〜3回の利用で、1回の利用時間は約30分、夜の時間帯に自宅から利用される方が多く、また研究・教材・勉学で利用される方と、歴史資料に興味をもって利用される方がほぼ半々との結果が出ました。
  また、センターHPはネット検索等のインターネット媒体を通じて知ったという方が半数以上を占めました。

2.ホームページについて
  今年度にデザイン変更をした各ページに関して、全体で13問の質問を行いました。これらの回答をまとめてその平均をとると、「良い」48%、「普通」42%、「あまり良くない」8%という結果が得られました。
  「良い」という理由には、明るいイメージになった、目的のページへのリンクが分かりやすくなった、等の意見がありました。
  「あまり良くない」点としては、文字が小さくて見づらい、「ご意見・ご要望」などにある個人情報記入欄はなるべく任意記入にした方が良い、外部機関へのリンクはもう少し増やしても良い、等の意見がありました。
   また、改善の提案としては、「資料整備状況」のページから階層検索が行えるようにしてほしい、「所在地・連絡先」ページは独立させた方が良い、資料の二次利用における営利・非営利の区別が分かりにくいので説明を簡潔にしてほしい、等の意見がありました。

3.検索方法について
   最もよく利用する検索方法は、「キーワード検索」67%、「キーワード詳細検索」と「階層検索」がそれぞれ13%、との結果となりました。しかし実際に検索する場合は、まず「キーワード検索」を使用し、その結果と組合せて「キーワード詳細検索」、「階層検索」、「レファレンスコード検索」を使用するという方も多くいらっしゃいました。
  検索方法全体に関する意見として、使い勝手が良い、よく使われる検索語の一覧があればよい、検索メニュー画面に簡単な説明も付けてほしい、等の意見がありました。

4.目録、画像表示について
   現在センターで公開している目録項目については、「良い」44%、「普通」50%となり、ほとんどの方からは十分である、との回答がありました。一方、内容に先頭300文字を入れるという方法については、取りこぼしが起こる心配があるとの指摘がありました。
  画像表示の操作性、印刷、保存、画像の質については、「良い」「普通」を合わせるとほぼ80%以上の方が満足との評価となりました。指摘点としては、ページ送りの時に画像の左上合わせで表示されるのが見にくい、印刷時にA4用紙に合わせるのに少し調整がいる、カラーで見たい資料もある、等の意見がありました。

5.資料の利用状況
   今回のアンケートでは、直接3館(国立公文書館、外交史料館、防衛研究所図書館)で資料閲覧をされたことのある方が約28%となり、これらの方々は年2〜3回の割合で3館を訪れているとの回答がありました。
  現在利用されている資料としては、日露関係、日中関係、条約関係に多くの回答がありました。また今後の公開対象の資料候補としては、国会図書館憲政資料室等を含めて、米国・中国が保管する日本資料(満鉄、関東軍等)も対象にしてほしいとの意見もありました。

6.まとめ
   センターの評価については、五段階評価平均で 「4.19」 との結果が得られました。
  理由として、もっとも評価された点は、インターネットによる資料公開により誰でもが無料で見られるという点でした。また特別展の開催についても高い評価が得られました。
改善点としては、公開資料を増やすこと、まだ知らない方が多いので広報に努めること、使いやすくするための改良を怠らないこと等の意見がありました。

 

改善への意見に対する現在の対応状況について

平成16年度モニターアンケートで指摘があった、主な改善への意見について、現在の対応状況は、以下の通りです。


HP関連
・資料整備状況のページから階層検索を行えるようにしてほしい。

システム改良の一環として,公開資料の一覧表から資料選択を可能にする「マップ階層検索」の開発を検討しています。

・所在地、連絡先のページを独立させた方が良い。

現在、「センターの紹介」ページの最後にある所在地・連絡先を別ページにする方向で検討します。

・資料の二次利用での営利・非営利の区別を明確にしてほしい。

非営利の説明として、「営利を意図とすることなく、自己以外の利用に供する目的で利用(講義資料として活用等)しようとするときは」の説明は分かりにくいので、分かりやすい表現を検討します。

・「ご意見」等での個人情報の入力はなるべく任意記入としてほしい。

こちらから返事を送る場合も想定して、連絡先のアドレス等をお聞きしておりますが、それが必要でない場合は任意記入にする方向で検討します。

・外部機関へのリンクを増やす 。

現在はセンターに資料を提供して頂いている3館のみにリンクを貼っておりますが、将来的には増やしていくように検討します。しかし、センターが公的機関であるという制約もあることはご了承下さい。



検索方法関連
・検索語の一覧がほしい。

現在、「日本語五十音順検索」を開発しております。これは英語版の「A-Z Index Search」に対応するもので、ユーザーはここに示された単語を選択するだけで、その単語によるキーワード検索を行えるようになります。

・検索メニュー画面に各検索方法の簡単な説明がほしい。

現在「検索メニュー」画面の右上に「使い方について」のリンクを置いていますが、これとは別に各検索方法についての簡単な説明も入れるように検討します。



目録・画像表示関連
・目録の「内容」に資料の先頭300文字部分を入れる方法では取りこぼしがおきないか。

センターでは、現在、全体で2,800万画像を公開することを目標に作業を進めております。この資料の目録をどのように効率的に作成するかを検討した結果、一般的に公文書は先頭部分に重要な情報を含んでいることを考慮して、目録の「内容」には先頭300文字を取る方法を選択しました。
もちろんこの方法ではご指摘のとおり資料の内容全体をカバーすることは出来ませんが、作業効率と予算を考慮し、検索を助ける次善の方法としてこの方法を選択しました。

・Djvu画面で「拡大」した後のページ送りでは、画面が左上合わせで表示されるので見にくい。

現在、Djvuの設定で、ページ送りの時の画像の初期表示位置を「左上」から「中央」等に変えられないか検討しています。

・印刷時の調整に手間がかかる。

現在、Djvuの操作性として「印刷プレビュー」機能を付けられないか検討しています。



その他
・公開資料を増やす。

現在、3館の資料を年間で約15万件、260万画像程度の割合で公開しております。また今後、公開対象とする資料については検討を行っていく予定です。

・広報の充実。

センターでは昨年より「特別展」を開催するにあたり、一般ユーザー向けにインターネット上でのバナー広告、スポンサーサイト広告を行っております。
研究者向けには内外の各大学や研究機関に出向き、センターの紹介、資料の紹介、検索方法の説明等の広報活動を行っております。
また最近では中高等学校の歴史教材としても活用していただく方法を検討 しております。



以上